外壁サイディングの反り対策と修繕方法（福島市の工事店）

外壁サイディングの「反り」は温度変化と湿気による経年劣化が原因で、15年～25年前に製造された窯業系サイディングに起こりやすくなっています。

現在の窯業系サイディングは14㎜～18㎜厚がほとんどですが、販売され始めたころは12㎜厚が主流で外壁材自体が薄かったため外壁の動きに耐えられず反ってしまうのです。

特に福島市は、冬の冷え込みと夏の猛暑がどちらも厳しい地域なので、外壁材が伸縮、変形しやすいです。

また、外壁の施工方法には外壁材に直接釘を打つ釘留め工法と、外壁材に金具をひっかけて金具をビス止めする金具留め工法があり、釘留め工法に反りが発生しやすい傾向があります。

金具留めは直接外壁を固定しないため、地震などが起きても外壁自体が動くことで、かかったテンションを逃がすことができるためです。

さらに、シーリング材の劣化も要注意。経年で隙間ができると、雨水が内部に入り込み、下地が湿気を含むことで反りが進行します。

「少し浮いているだけだから」と放置してしまうと、後々大きなトラブルになる可能性があります。反りによってサイディングの継ぎ目に隙間ができると、そこから雨水が浸入し、内部の断熱材や木下地が腐食し、雨漏りやカビの発生にもつながってしまいます。

自宅の外壁に以下のような症状が見られたら、反りが進行しているかもしれません。

・外壁の板が浮いている・波打って見える

・シーリングが割れて隙間ができている

・外壁の表面塗装が剥がれている

特に築10年以上経過したお住まいでは、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

サイディングの反りを直す方法はいくつかありますが、状態によって適切な施工内容が異なります。

軽度の反りであれば、ビスの打ち直しやシーリング補修で対応できる場合もありますが、広範囲にわたる場合はサイディングの張り替えやカバー工法がでの修繕となります。

■ 張り替え工事

既存の外壁材を撤去し、新しいサイディングを張り直す方法です。下地の状態も確認できるため、劣化が進行している場合に最適です。ただし、費用と工期はややかかります。

■ カバー工法

既存の外壁の上から新しいサイディングを重ね張りする工法です。

撤去費用が抑えられ、断熱性や防水性も向上します。福島市のように寒暖差が大きい地域では、断熱性を高めつつ外観も一新できる点が大きなメリットです。

工事の際には、反りの原因を正しく把握し施工を丁寧に行うことが大切です。また、塗装による仕上げを同時に行えば、外観の美しさと耐久性の両方を保てます。

外壁サイディング反りは、気候や経年劣化の影響によって発生します。軽度のうちに対処すれば修繕費用を抑えられますが、放置すると建物全体の耐久性に関わる大きな問題へと発展します。

「外壁が少し浮いて見える」「隙間ができている」と感じたら、早めに点検を依頼しましょう。特性を理解した適切なリフォーム業者に相談すれば、長く安心できる住まいを取り戻せます。

オール ガイソーは屋根・防水・外壁の専門業者として25年以上の実績を持っています！

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